金山寺会陽

金山寺会陽(はだか祭り)開催のお知らせ(2025年2月1日)

600年以上の歴史を持つ伝統行事「金山寺会陽(はだか祭り)」が、2025年2月1日(土)に金山寺(岡山県)にて執り行われました。
金山の中腹にある金山寺は、備前48か寺の天台宗本山として古くから栄え、会陽当日は毎年、宝木(しんぎ)を巡って多くの裸衆が競い合う迫力ある光景で知られています。

当日は午後9時に、副宝木の投下で前哨戦がスタートし、続いて10時になると陰陽の宝木が投下され、境内は一気に激しい争奪戦の熱気に包まれました。降りしきるボタン雪の中、より一層厳粛かつ熱気あふれる祭りの雰囲気が体感できたのではないでしょうか。

本ページの下部では、当日の様子を収めた3つの動画を公開しております。いずれも会陽の貴重な場面を記録したものですので、ぜひご覧ください。

金山寺会陽(はだか祭り)

毎年2月の第1土曜日に、岡山県下のトップをきって行われる、金山寺会陽(かなやまでらえよう)は、600年以上続く伝統行事。

金山の中腹標高約350メートルにある、備前48か寺の天台宗本山として栄えた金山寺の境内で裸姿の男たちが、宝木(しんぎ)を求め激しい争奪戦を繰り広げる。

当日、午後9時30分、住職が本堂から5本の副宝木を投げ入れ前哨戦がスタート、続いて10時30分熱気に包まれた境内の裸群に陰陽2本の宝木が投下される。

金山寺会陽の歴史

金山寺会陽は、報恩大師創建以来伝わる伝統行事で、県内各所に先立って行われるものです。内容は、旧正月から七日七晩不断で僧侶の交代制を敷いて、本尊の千手観音を祈る大悲心陀羅尼を唱えて宝木を拝む行法です。交代制により座も冷えない事から温座と呼ばれます。江戸時代には東京浅草寺に移されて、現在でも浅草寺最大の年中行事として伝わるものです。金山寺では明治以降に規模を縮小して続けられています。会陽は、この温座の行法により拝まれた宝木の利益を求めて裸衆が争奪戦を繰り広げる習わしです。会陽は、一月初旬の宝木調製から、下旬の温座のご祈祷、当日の会陽、後日の祝賀会まで約二か月間に渡る大規模なお祭りです。

子ども会陽

こどもはだかまつり

小学生以下を対象に、健やかな成長を祈り、次世代の裸衆を育成する行事です。女子もシャツ着用で参加可。

会陽動画

2025年2月1日

2025年2月1日に開催された「金山寺会陽(はだか祭り)」直前の様子です。600年以上の伝統を誇るこの行事では、参加者たちが身を清め、心を一つにするために本堂で順番にお祈りを捧げます。静まり返った境内に響く読経や参加者の気合いの声に、長い歴史に培われた厳かな空気を感じていただける映像です。

本堂からの宝木(しんぎ)投下を今か今かと待ち受ける裸衆が、雪の降りしきる境内にびっしりと身を寄せ合う緊張感あふれるひとときです。間近に迫る前哨戦(副宝木投下)と、続く本番の宝木投下に向けて、それぞれが気合いを高め合いながら熱気に包まれていきます。600年を超える伝統行事のクライマックスへ向けて盛り上がる瞬間の臨場感が伝わる映像です。

いよいよ祭りのクライマックス、宝木の投下が行われ、境内は一瞬にして激しい争奪戦の場へと変わります。降りしきるボタン雪の中、宝木を掴もうとする裸衆の熱気と掛け声で、あたりは興奮の渦に包まれます。手にした者が一年の福を得ると言われる宝木を巡る壮絶な奪い合いは、金山寺会陽の醍醐味を余すところなく伝える迫力ある映像となっています。

2024年2月

マップ

三重塔が見えたら、この看板を目印にお越しください。この看板を右に進むと、山門前に5台分の駐車場があります。
金山寺道案内看板
この看板を右に曲がらず真っすぐに道なりに進むと、護摩堂横の50台スペースの駐車場に入る看板があります。
金山寺マップ

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